車中泊に必要なポータブル電源の容量
車中泊は「1泊で使う量」と「走行中に戻せる量」の差で考えます。
夏の1泊:扇風機と車載冷蔵庫
容量計算ツール(変換効率85%・余裕20%)で計算しました。
扇風機 30W×8時間=240Wh、車載冷蔵庫 平均45W×12時間=540Wh、スマホ 15W×2時間=30Wh
1日の消費量 810Wh ÷ 0.85 × 1.20=約1,144Wh
同時使用の合計 30+45+15=90W → 必要な定格出力 99W / 車載冷蔵庫の起動を90Wとすると、瞬間最大の目安 135W
出力は小さいので、ほとんどの機種で足ります。決め手は容量で、1泊なら1,000Wh級でぎりぎり、余裕を見るなら1,500Wh級です。
冬の1泊:電気毛布
電気毛布 50W×8時間=400Wh、スマホ 15W×2時間=30Wh、LED照明 10W×3時間=30Wh
1日の消費量 460Wh ÷ 0.85 × 1.20=約650Wh
冬は電気毛布1枚なら700Wh級で1泊できます。設定を「中」にした場合の計算は キャンプで電気毛布 にあります。
連泊:走行中の充電を見込む
連泊では、日中の移動中にシガーソケットから充電できます。1日に戻せる量は「充電の入力W×走行時間」が上限の目安です。
仮に入力100Wで3時間走ると:100×3=最大300Wh
夏の1泊(約1,144Wh)で2泊すると 約2,288Wh。2日目の朝に300Wh戻せても、合計で約1,988Whが必要 → 2,000Wh級でぎりぎり
1,024Whの機種で使える目安は 1,024×0.85=約870Wh。夏の使い方(1日810Wh)だと、毎日 約810Wh を戻せないと2泊目は足りません
走行充電だけで夏の連泊をまかなうのは難しく、オートキャンプ場のAC電源やソーラーパネルと組み合わせるか、冷蔵庫を保冷剤入りのクーラーボックスに切り替える日をつくるのが現実的です。
100Wは計算のための仮の値です。実際の入力Wは機種と車の仕様で決まります。
よくある質問
車のエンジンをかけたまま使えばいいのでは?
停車中のアイドリングは燃料を使い、場所によっては禁止されています。降雪時はマフラーがふさがると排気ガスが車内に入る危険もあります。ポータブル電源ならエンジンを止めたまま使えます。
走行中の充電でどれくらい戻せますか?
シガーソケット充電の入力W×走行時間が上限の目安です。入力Wは機種と車で違うため、取扱説明書の値を使ってください。このページの100Wは計算のための仮の値です。
車内に置きっぱなしにしてもいいですか?
夏の車内は高温になり、電池の劣化や故障の原因になります。使用・保管できる温度は取扱説明書で確認し、炎天下の車内に放置しないでください。
計算の前提と出典
- 家電の値(扇風機30W、車載冷蔵庫の平均45W・起動90W、電気毛布50W)は一般的な目安です。
- 走行充電100W、DC出力時の効率90%は計算のための仮定です。変換効率の考え方は 計算の前提 を参照してください。
- 車内での使用は換気・温度に注意し、機器と車の取扱説明書に従ってください。